たねの話

先週のことになりますが
FOOD VISION Jikonka食べごとプロジェクト
第3回 「たねの話ー食べることを種から学ぶ」
に参加しました。

種のこと
以前、お勧めしてくれた本にちらっと種のことが書いてあったけど
そのときは、「ふーん」ぐらいで、ひっかからなかった


でも、今回は、而今禾さんで「たねのはなし」があると知って、
たねのこと知りたい!と思って参加することにしました。


オーストラリアで種の保存に出逢い、
現在は、鈴鹿を中心に在来種の種の保存活動をされていつ坂番雅美さんのお話を伺いました。


F1種のこと
在来種のこと
どうして、F1種が多く流通していて、在来種は減少しているのか
F1種と在来種のそれぞれの特徴
など。



聞いていて思ったのは、

命の源である「種」のこと、もっと知りたい、知らなきゃと。



F1種とは、品種改良された一代交配種
遠縁のものをかけあわせ、
画一的な形と味と収穫量
この種からできた作物で種を取っても、次世代では性質がガタッとくずれてしまうので、
毎年、種を種屋さんから買うことになるそう



一方、
在来種は
農家の方が、数十年以上、種を取り続けて、品種改良せず命を繋いできた種
その地域の気候に適応したり、耐病性があったり。
肥料を与えなくても、育ったり。
そして、何より、心に残ったのは
文化・技術の継承。種への思い、思い出の継承するということ。


なぜ、在来種でなはく、F1の種が主に流通しているのか
・消費者が、同じ大きさの野菜を求める
・漬けものをつくらなくなった(漬物用の野菜がなくなる)
・輸送のために箱詰めするのに、ぴったり箱に入る野菜がいい
・トマトをベルトコンベヤーで運んだりするため、皮が厚い方がよい
などなど


お話会では
大根の食べ比べもしました

赤すじ大根
松本切れはじ大根
信州の大根
源助大根
みその大根



味はもちろん、形も色も食感も全然違う




この写真なんだと思いますか?



左がF1のブロッコリー
右が在来種のブロッコリー


F1のブロッコリーは、葉っぱもおっきくて、一見元気そうに見えますが
花が咲きそうに見えて、咲かずに枯れていくんだそう。
だから、種は作られない。


一方、在来種のブロッコリーは、花が咲いて、種になる。


一代でおわる命と、次に繋がっていく命
次に命を繋げようとするエネルギーがない野菜とある野菜
それを食べる私達にはどう影響するのか
今はまだ答えはわからないけど、想像してみたら・・・



ここで学んだことは、ほんの一部で
種をめぐる
問題は
いっぱいある。


少しずつでもいいから、知っていきたい、考えていきたいことだと思った。